UPA国際協力プロジェクト

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顔の見える支援で物資を届けるピースボートのプロジェクト
2016.07.12
世界に物資を!ピースボートのUPA国際協力プロジェクト

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UPA国際協力プロジェクトとは

 UPA国際協力プロジェクトは、世界各地へ「支援物資」を送る活動です。UPAとは「United Peoples Alliance」の略。直訳するなら「人々の連合」となります。国と国の利害関係に左右されない、人と人とのつながりをつくることを目的に、ピースボート創立から間もない1984年に設立されました。世界各地の人々と交流しながら関係を深めていくなかで、彼らの厳しい現状を「少しでも変えたい」という思いから、プロジェクトを立ち上げました。

 UPAという名前が表すように、私たちが大切にしているのは、現地の人々との関係性。「支援する/支援される」、モノを「送る/受け取る」ではなく、共に協力関係を築くことを重視しています。必ず現地のニーズや状況に合った物資を届けること、地元経済を壊すような支援は行わないこと、教育や職業支援といった未来へと繋がる支援を考えること、 「直接、手渡す」を基本姿勢とすること、物資の「提供者」と受け取る人々を繋ぐこと…。 個人、企業、自治体からご提供いただいた物資は直接現地へ届け、「顔の見える支援」を行っています。
 UPA国際協力プロジェクトは、1984年の第2回ピースボートクルーズにおいて、中国に自転車を届けたことから活動がスタートしました。現地カウンターパートナーと協議して現地を視察し、必要な物資を日本国内で募集するという形式で、現地のニーズと自立を尊重した支援をモットーに活動しています。届けた物資は、文房具からオーケストラ用の楽器、スポーツ用品など多岐に渡ります。さらには、車いす(イラク)、カーブミラー(エリトリア)、救急車(キューバ)、トラック(ニカラグア)など大型客船の特性を最大限に活かした物資も支援してきました。
 現在も、地球一周の船旅を通して世界各地へ支援物資を届けています。

UPA国際プロジェクトのパートナー

◆アフリカン・ユース・アンサンブル(南アフリカ共和国)
・はじまりと活動について
 アフリカン・ユース・アンサンブルは、南アフリカ共和国の首都・ヨハネスブルク近郊の「旧黒人居住区」ソウェトを中心に活動する音楽グループ。
 南アフリカがまだ、アパルトヘイト(人種隔離政策)の下にあった1984年に設立され、子どもたちにクラシックや民族音楽を教えています。

・子どもたちに「夢」を――
 設立から20年以上が経ち、現在は世界で活躍するプロの演奏家を輩出するほど、実力のある音楽グループとなりましたが、設立当初からの目的は「子どもたちに夢を与えること」。
 南アフリカでは、根強い差別や貧しさから、無気力になったり、犯罪に走ってしまったりする若者が少なくありません。
 新しいことを学ぶ場や目標があれば、夢をもって生きることができる――そんな思いからアフリカン・ユース・アンサンブルは設立されました。
・アパルトヘイトからの「今」
 アフリカン・ユース・アンサンブルが生まれた当初、アパルトヘイト政策によって、黒人がクラシック音楽に関わることは認められていなかったと言います。 楽器ケースを抱えて町を歩くことすらはばかられるような状況下で、子どもたちは音楽をめざしてアンサンブルへと通いました。
 アパルトヘイトが撤廃されたのは1994年。しかし、差別は簡単にはなくなりません。また、差別によって生まれた貧富の差や、この国が抱える「貧困」も大きな問題です。
・UPAとのプログラム
 UPAは、1998年よりアフリカン・ユース・アンサンブルのパートナーに。ピースボート・クルーズを通じて南アフリカを訪れる際に、ここを訪れ、日本で集めた弦楽器や、教則本などをおくるほか、現地での交流プログラムも続けています。

◆サンマルチーニョ慈善協会(ブラジル)
・はじまりと活動について
 ブラジルでは、さまざまな事情から家族と暮らせなくなり、ストリートチルドレンとなる子どもたちが大きな社会問題となっています。そんな子どもたちの生活と就職の支援を行っているNGOがサンマルチーニョ慈善協会。リオデジャネイロをはじめ、ブラジル各地に拠点をもち、子どもたちの支援を続けています。
・路上生活から抜け出すために
 ストリートチルドレンとなる子どもたちの多くは、「家で暮らすことができない」事情を抱えていることがほとんどです。家を離れ路上へと出ることで「自由を得た」と感じてしまうことすらある子どもたち。サンマルチーニョ慈善協会の活動は、こうした子どもたちに衣服や健康管理といった支援を行い、「路上生活から抜け出したい」と考えるきっかけを与えることから始まります。
・職業訓練学校
 子どもたちが路上生活を辞め、慈善協会が運営するセンターや、自宅での生活を始めることができても、彼らの将来は安心できるものではありません。サンマルチーニョ慈善協会は、15〜17歳の子どもたちに向けた職業訓練学校をつくっています。内容は「働く義務と権利」を学ぶ人権教育や、IT、労働法など。また慈善協会は、多くの企業と提携関係をもち、研修を終えた生徒達の就職や進学の相談にも応じています。
・UPAとのプログラム
 サンマルチーニョ慈善協会とパートナーとなったのは1998年の第25回・ピースボートクルーズから。以来、クルーズやスタディーツアーなどを通じてここを訪れ、交流プログラムを行っています。UPAからは文房具や衣類、楽器、おもちゃなどを慈善協会に届けています。

◆ベネズエラ青少年ユースオーケストラシステム(ベネズエラ)
・はじまりと活動について
 「ベネズエラ青少年オーケストラ・システム(FESNOJIV)」の始まりは1975年。音楽家で元文化相のホセ・アントニオ・アブレウ博士により提唱され、主に貧困層の子どもたちが演奏を学べるようにと無料の音楽教室を始めました。通称「エル・システマ」と呼ばれる活動は、その後30年余りが経ち、世界的な注目を集めるとともに国内では約30万人のメンバーが参加するオーケストラへと成長しています。
・犯罪ではなく音楽を――
 街を囲む丘の斜面には「バリオ」と呼ばれるスラムが広がり、半数以上が貧困の暮らしにある。世界有数の産油国ベネズエラには、圧倒的な貧富の格差という現実があります。そんな中、未来に希望が持てず犯罪に手を染めてしまう子どもたちもいます。「エル・システマ」は、そんな子どもたちにクラシック音楽という夢と生きがいを与えることで、貧困や犯罪から救おうと精力的に活動を展開しています。
・世界的な音楽家を輩出
 2008年12月、世界的な若手指揮者グスターボ・ドゥダメル率いる「シモン・ボリーバル・ユース・オーケストラ」が来日公演、非常に大きな反響を呼びました。彼らは、「エル・システマ」の約200を数える支部・グループの頂点に立つオーケストラで、ドゥダメルもここで音楽を学びました。その他、「ベルリン・ フィルハーモニー管弦楽団」に史上最年少のコントラバス奏者を輩出するなど、その音楽レベルの高さでも世界的な評価を得ています。
・UPAとのプログラム
 UPAは、2007年から「ベネズエラ青少年オーケストラ」とパートナーに。将来100万人の子どもたち参加を見込むオーケストラには、まだまだ楽器の数 が追いついていません。ピースボートクルーズを通じてベネズエラを訪れる際に、日本で集めた楽器を届けるとともに、現地での交流プログラムやコンサートを 続けています。

★この活動を応援しています。
<池辺晋一郎さん(作曲家)>
 世界中の子どもたちに明るい未来を!ベネズエラの「エル・システマ」は、そのための力強い指針。このシステムで世界を牽引するのは間違いなくベネズエラ。 あのすばらしい成果を知り、若きマエストロ・ドゥダメルの才能に出会えば、誰だってそう思います。だからまず、ベネズエラには頑張ってもらわなきゃ。世界 中の子どもたち楽器を奏し、豊かな心を育む時代を!そのためにみなで力を合わせましょう

<UNITE- with Emmanuel Walsh(レゲェミュージシャン)>
 「子どもの時に、先輩たちが学校を訪れ新しい楽器をくれた時の私たちの喜びと、彼らに与えてもらった希望とインスピレーションは言葉に表せない。ジャマイカ音楽やジャマイカの子どもたちを支えてきた母校のさらなる発展のために楽器や音楽機器を寄付する活動にご協力ください。」

★支援物資募集ガイドライン
http://peaceboat.org/wordpress/wp-content/uploads/2015/03/upa_How-to-send.pdf

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